死亡者が出たら

死亡者が出る交通事故と弁護士基準

交通事故の慰謝料は精神的苦痛に対して発生する曖昧なもののため基準が定められていますが裁判では裁判所基準が使われます。

裁判所基準は弁護士基準とも呼ばれ、弁護士が被害者や被害者の遺族から依頼を受けて、加害者が加入している保険会社と交渉を行う際に使われる基準になります。
弁護士基準には東京三弁護士会交通事故処理委員会編集の損害賠償額算定基準と財団法人日弁連交通事故相談センター編集の交通事故損害額算定基準の二種類があります。前者は表紙が赤いので赤本とも呼ばれ、主に首都圏で使われている基準で、後者は表紙が青いので青本とも呼ばれ、主に地方で使われている基準です。

交通事故に遭遇したとしても慰謝料が必ず支払われるという訳ではないです。
怪我を負ったときや亡くなってしまったときに慰謝料が支払われます。
また、怪我を負ったときの慰謝料と、死亡したときの慰謝料は別の種類になります。

交通事故により怪我を負ってしまったときに発生する慰謝料には後遺障害慰謝料と入通院慰謝料の二種類があります。
入通院慰謝料は傷害慰謝料とも呼ばれる怪我の精神的苦痛に対する慰謝料になります。
病院に通院した日数や入院した日数によって支払う金額が決まります。

後遺障害慰謝料は後遺症が残ることの精神的苦痛に対する慰謝料になります。
後遺障害慰謝料は後遺症の重篤さを示す後遺障害等級により支払われる金額が違ってきます。
後遺障害等級は一級から十四級までの十四段階に分類されていて、更に一級と二級については介護が必要がどうかで分類されています。

交通事故で死亡者が出たときに発生する慰謝料には亡くなった本人が受けた精神的苦痛に対する慰謝料と遺族が受けた精神的苦痛に対する慰謝料の二種類があります。
交通事故で亡くなった本人が受けた精神的苦痛に対する慰謝料は、死亡したのが世帯主本人なのか、世帯主の母親か、世帯主の配偶者か、それ以外の人かにより発生する金額が異なります。世帯主は、経済的に家族の生活を支えていますので、慰謝料が高額になります。

加害者が飲酒運転で起こした交通事故で死亡者が出たときには、一般的な事故のときより慰謝料が高くなるときがあります。
また、遺族が何人か存在するときは慰謝料や保険金の分担で遺族同士の主張が衝突するときがあります。
遺族の精神的苦痛に対する慰謝料の金額は請求権がある遺族の人数と、死亡者に扶養されていたかどうかで違ってきます。
請求権がある遺族は亡くなった被害者の父や母、配偶者と子になります。
ここでいう父や母は養父や養母も含まれ、子には養子や認知した子、胎児も含まれます。”